浮世絵講座

テーマ:おもちゃ絵
「おもちゃ絵 あれもこれも」

    概要

    Overview

    水田美術館は、12月3日(土)に浮世絵講座「おもちゃ絵 あれもこれも」を水田三喜男記念館講 堂を会場に開催しました。

     

    9月から始まった浮世絵講座の最終回となる第五回目の講座は、「おもちゃ絵」をテーマに新藤茂先生(UKIYO-E PROJECT Adviser、国際浮世絵学会常任理事)にご講演頂きました。

     

    冒頭は、嘉永初期頃からおもちゃ絵が盛んになり始めたという事に触れ、講師が用意したスライドから「おもちゃ芳藤」とも呼ばれた一鵬斎(歌川)芳藤《新板かたち凧づくし》(嘉永2年〈1849〉)をはじめ、歌川幾英《しん板さかなつくし》(明治9年〈1876〉)、歌川重政《新板猫つくし》(慶応3年〈1867〉)、歌川芳艶《しんばんかうはこづくし》(明治9年〈1876〉)などのおもちゃ絵を紹介。その後は、細部を拡大してご覧頂けるよう画像表示に切り替えて、猫のおもちゃ絵や影絵、組上絵について、講師ご所蔵作品などを中心に、各作品の要所を拡大しながら細かく解説されました。また、組上絵については、組み上がった様子が描かれた錦絵作品も紹介し、組上絵がどのような形で人々の生活の中で親しまれ、楽しまれていたのかをお話されました。その他、歌舞伎役者や美人の様々な髪型を付け替えたり、衣装を着せ替えたりするおもちゃ絵も紹介。講座タイトルにもある通り、「あれも、これも、みんな、おもちゃ絵」というテーマのもと、様々なおもちゃ絵をたっぷりご紹介され、時間もあっという間に過ぎました。

     

    また、会場入口付近には当館所蔵組上絵4点の複製版組立完成品の展示を行い、参加者は実際に組み上がった状態をご覧頂きつつ、講座終了後に行うミニワークショップ「芝居小屋を組み立てよう」にも一生懸命に挑戦するなど充実した最終回の講座となりました。

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

    新藤 茂氏(UKIYO-E PROJECT Adviser、国際浮世絵学会常任理事)

     

    イベント情報

    Event


    会期: 2022年12月3日(土)13:30~15:00
    参加費: 無料
    会場: 城西大学水田三喜男記念館講堂
    定員: 40名(会場参加29名、オンライン参加24名)

    イベントの様子

    浮世絵講座の様子
    浮世絵講座の様子
    浮世絵講座後のワークショップの様子(組上絵づくり)
    当館所蔵組上絵の複製組立品の展示
    新藤先生ご所蔵のおもちゃ絵 「新板おもちゃ絵づくし」 明治17年(1884)  /dd>

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