水田コレクション名品展

美人画
Masterpieces of Beauty from the Mizuta Collection

  • ギャラリー1

    概要

    Overview

    浮世絵の創始者、菱川師宣 の《見返り美人図》のような、下膨れした顔に小さい目の女性は、当時の人々にとって憧れの美人でした。このように、浮世絵に描かれた女性は理想とする美人の典型であり、同時代の美の規範が映し出されたものです。事実、美人画のスタイルは、時代の好みとともに次々と変わっていきました。明和期(1764~72)に華奢で中性的な鈴木春信の美人が一世を風靡すると、他の絵師まで春信風美人を描き始めます。天明期(1781~89)には鳥居清長の八頭身の美人が、寛政期(1789~1801)には喜多川歌麿の現実味を帯びた美人が大流行しました。そして江戸後期の退廃的な美人へと続きます。

     

    このたびの展覧会では、師宣、宮川長春、懐月堂安度、川又常正、勝川春章の肉筆画と、石川豊信から春信、清長、歌麿、鳥文斎栄之、そして明治の月岡芳年、楊洲周延までの版画、加えて浮世絵の流れを汲む伊東深水の近代美人画を展示し、美人画の流れを概観します。各時代を代表する絵師が描く美人画を通して、豊かな美人風俗と理想美の競演をお楽しみください。

    展覧会情報

    Exhibition information

    会期: 2021年4月5日(月)~4月23日(金)
    観覧料: 無料
    会場: 城西大学水田美術館 ギャラリー1
    ※開館時間: 9:30~16:30
    ※休館日: 土曜日、日曜日

    主な展示内容

    Works

    展示の一部をご紹介いたします。

    • 《見立石山寺紫式部図》

      • 菱川師宣
      •           
      • 絹本着色 一幅
      • 江戸時代(17世紀末)
    • 《六玉川 井手の玉川》

                   
      • 鈴木春信
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      • 中判錦絵
      • 明和4年(1767)頃
    • 《美人愛猫愛犬図》

      • 勝川春章
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      • 絹本着色 一幅
      •  
      • 寛政元~4年(1789~92)頃
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    • 《針仕事》

      • 喜多川歌麿
      • 大判錦絵三枚続のうち左
      • (寛政6、7年(1794、95)頃
    • 《風俗三十二相 みたさう 天保年間御小性之風俗》

          
      • 月岡芳年
      • 大判錦絵
      • 明治21年(1888)

    関連イベント

    Connection Event

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